こんにちは、ちーてんです!
海外インテリアの上級技、腰壁と輸入壁紙の組合せって、憧れませんか?
Studio McGeeや海外インテリアが好きで、色んな家具を買いDIYを繰り返してきた私にとっても、「腰壁」と「輸入壁紙」のハードルは高く、家のなかでも今回最後に手をつけました!
そんなビビりの経験を活かした、原状回復アイデアや失敗しないコツなど、「これからチャレンジしてみたい…!」と考えているあなたに役立つ情報をすべてまとめました!
ぜひ、最後までご覧ください。
概要
前提として、我が家は中古リノベ済みマンションを購入しています。
今回DIYした部屋は、将来は子供部屋として使う予定のお部屋♡
持ち家なのでなんでもできるとはいえ、将来のことを考えて、今回は原状回復可能なDIYにする方針に決定!
四面の壁のうち一面だけに輸入壁紙と腰壁を施し、アクセントウォールにすることに。
輸入壁紙は賃貸用のはがせるノリで貼り、腰壁は隠し釘の穴だけで済むように工夫しました。
実際に使った壁紙やノリ、簡単な腰壁の作り方まで、詳しく解説していきます!
Before & After
まずは、完成した部屋のお披露目から!
素人なので粗さもありますが、全体としては大満足でお気に入りの部屋になりました!
こちらが、DIYした面の全体像!
柄の個性が強いので、一面だけの方がやり過ぎ感なくアクセントになって、良かったと思いました。
入口の正面に置いた大型ミラーに映って見える景色が、一番のお気に入り♡
ゴールドのフレームのなかで深い緑と絶妙なオレンジが、とっても素敵に映えていますよね(^^)/
では、具体的な作り方を、腰壁と壁紙にわけてご紹介します!
今回のDIYで購入したもの
今回のDIYに使うものは、ほとんど楽天市場で揃えられました!
合板は近所のビバホームで購入・カットもお願いし、両面テープやボンドは自前のものを使いました。
輸入壁紙貼り
輸入壁紙の貼り方は、ネットで調べれば結構いろいろ出てきます。
ですが、「輸入壁紙×はがせるノリ」の、初心者向けの本当に細かいHowToがなく、、、
自分が知りたかったことを、細かいことも含めて書いていきます!
検討したもの
購入した壁紙は、こちら!
本家で製造されて輸入されたものなので表記は英語ですが、それが手に入るのが嬉しい…!
ちなみに同じピンパーネルの柄で、色違いも一通り載せておきます。
Studio McGeeが使っていた、緑にオレンジの色味が一番かわいい…♡と悩まずに決定しましたが、こうやって見ると本当に色々な選択肢がありますね…!
これは上品で色味も薄く、使いやすい素敵な色合い!
ピンパーネルでは珍しい、のりつきも発見!
グレーがかった緑が素敵ですね。
作業詳細
それでは、輸入壁紙をはがせるノリで貼るやり方を解説していきます!
手順は、以下の通り。
1.貼る範囲と柄リピート決め・購入
2.壁紙カット
3.ノリ準備・塗布
4.壁紙貼り
5.圧着・拭きとり
順番に詳しく見ていきましょう!
貼る範囲と柄リピート決め・購入
「部屋の壁全面に貼るのか、一面に貼るのか」、「天井から床まで貼るのか、途中で腰壁や別のデザインに切り替えるのか」といった範囲を決めます。
続いては、がらものの壁紙には欠かせない、リピート計算。
オススメは、貼りたい面積から決めるのではなく、柄のリピートに合わせて足りない部分を腰壁でカバーする、という考え方!
腰壁の「1.サイズ・デザイン決め」で詳細を書いていますので、ぜひご覧ください。
今回DIYする壁のBeforeがこちら。
6畳程度の部屋のドアがある面に、壁紙貼りと腰壁づくりを行いました。
床の巾木の上から天井までは246cm、ドアまでの壁の横幅は231.2cm、ドア上部には高さ60.2cmの空間がありました。
ちなみに壁紙の表面はこんな感じに凸凹加工がされており、いかにも剝がれやすそう…
こってこてにノリを塗ることを心に決めました。
2.壁紙カット
念入りに間違いがないことを確認したうえで、壁紙をカットする工程に。
繰り返される柄の全く同じ位置で切ることで、余りを最小限にしつつ貼るときに隣とズレにくくなります。
先にマスキングテープなどで切る部分に目印をつけておけば、ミスを防げるのでオススメ!
3.ノリ準備・塗布
今回は、いつか変えたくなった時のためにはがせるノリをチョイス。
「ポテグル」というじゃがいものデンプン由来のノリを、施工道具セットと合わせて購入しました!
楽天市場の口コミを読み込み(笑)、水のなかに少しずつ粉を振り入れていくのがダマになりにくいとのことで、実践。
最初はこんな感じでしたが、
分量きっかりまで入れると、こんな感じにもったり。
バケツのなかでローラーをコロコロしながら、全体をよく混ぜます。
ノリができたら、いよいよ切っておいた壁紙に塗っていきます。
ちなみにうちのように狭い家の場合、廊下にマスカーテープを敷いてノリを塗るのがオススメ。
廊下くらいしか、十分な長さがあってモノがなくすっきりした場所がありません(笑)
汚れてもいい服で壁紙に乗り、奥から徐々に塗りながら下がってきます。
コツは、「とにかく大量に塗る、特にフチにはこれでもかというほど大量に塗る!」
フチは、壁に貼った時も端っこになるので当然乾きやすく、ペロッとめくれてきやすい部分。
なのに塗るときは、下のマスカーがベタベタになるのが嫌で、無意識に塗る量が少なくなってしまいがち。
ここは思い切って、ローラーが端から飛び出す勢いで端までたんまりと塗りましょう!
※ただ、マスカーがベタベタになると次の壁紙を広げたときに、絵柄の面にノリがついて汚くなります。ここは一つ、良い加減で(笑)
ノリを塗ったら、塗った面同士が接するように蛇腹で畳んでおきます。
この時、ノリのついた手であちこち持ってしまわないように注意!
畳んだら5分程度おいておき、ノリをなじませます。
ここで置いておく時間が長すぎると、壁紙がノリの水分を吸ってふやけて伸びてしまいます。
すると乾いてから縮む幅も大きくなり、隙間があく原因になるので注意。
ちなみに、マスカーを敷いたうえを裸足で歩くとペタペタくっついて歩けないので、靴下を履いておくといいですよ。
4.壁紙貼り
5分おいた壁紙を、壁に貼っていきます。
天井との境目は、はみ出して貼ってカッターで切り落としますが、左の壁との境目は、壁紙の端をそのままそろえて貼りました。
2枚目以降を貼るときは、先ほど貼った隣の壁紙に少しかぶせて貼ります。
壁紙は想像以上にギュギュっと縮むので、1-2mmといわず4-5mmはかぶせておくのが安心…!
※なお国産の壁紙は耳がついているので、重ねて貼って上からカッターで切って合わせますが、輸入壁紙は基本耳がなく、隣と直接ピタッと貼り合わせる貼り方になります。
私も事前のリサーチで、「壁紙はノリを塗ると伸び、乾くと縮むもの」「壁紙貼りの主な失敗は、壁紙同士の間に隙間があいてしまうこと」ということはばっちり予習していました。
ただ、いざ貼る場面で壁と壁紙を前にすると、「そんなにがっつりかぶせて貼ってしまって本当に大丈夫だろうか…?」と思ってしまうのです。
そして、びびって重ねる幅を少な目にしてしまい、案の定あいてしまった隙間がこちら😭
1-2枚目を貼って休んでいる間にこの隙間ができたので、3枚目以降は思い切ってかぶせるようにした結果、何とか隙間の失敗はここだけで済ませることができました💦
また柄合わせも、重要かつ難しい部分。。。
理想は、上で壁紙を持って貼る人と、下で下部の柄をチェックする人の二人体制になって、「もうちょい上!下!」と言いながら複数箇所でチェックして位置を決めること。
輸入壁紙は、印刷時点で若干柄がズレていることもあるらしいので、「一箇所をビタ揃えしたら他の箇所はどこも合わない」なんてことにもなり得ます。
「三箇所でチェックして、どこもぴったりではないけど一番ズレ幅の少ないここに貼っておこう」というくらいの寛容な気持ちで位置決めすれば、十分な仕上がりになるはずです!
5.圧着・拭きとり
壁紙を貼れたら、ブラシのついたなでバケで全体を撫でながら密着させます。
そして壁紙同士の接する面を、↓のように圧着ローラーでコロコロと押さえながら圧着します。
きちんと壁紙の端までノリを塗れていればいるほど、ここで余ったノリがブニュっと溢れ出てくることがあります。
それを防ぐため、ローラーは強く押し付けすぎずにコロコロと転がす程度にし、出てきてしまったノリは広がらないようすぐにスポンジで拭きとりながら、作業しましょう。
こちらが、左から貼り始めて2枚貼った状態。
もうこの時点で素敵で、ちーてん大興奮(笑)
このまま右まで貼り続け、ドア上も貼ったら壁紙パートは完了!
数日置いて壁紙の状態が安定してから、いよいよ腰壁DIYに入っていきます。
腰壁DIY
腰壁を原状回復可能なDIYでつくる!
というのは、なかなかに頭を使う、そして骨の折れる作業でした…
まず言葉だけでざざっと説明すると、こんな感じ。
腰壁全体を覆うサイズの合板のうえに、腰壁装飾用の合板を貼り、それをペンキで塗ってから、完成した腰壁を隠し釘で壁に打ち付けて固定する!
つまり、壁に腰壁を作るというより、「作った腰壁を壁に貼る」というイメージに近いわけです。
これなら、壁には隠し釘の穴があくのみ、で済ませられます。
検討したもの
参考のため、検討していた他の方法もまとめておきます。
採用しなかった理由は、合計金額を考えると合板よりも値が張ってしまうこと、ホームセンターで指定のサイズにカットできる合板にくらべてサイズ調整しづらいこと。
施工場所や面積によっては、ぴったりな場合もあると思います!
羽目板
檜(ひのき)や杉、パイン材などの木材を壁用に薄く加工した、羽目板を用途通りに使う方法。
和風に仕上げたい場合や木の香りまで楽しみたい場合、施工したら原状回復するつもりがない場合はありかもしれません。
私は見た目をイメージ通りにしたいのが第一だったので、正直検討せずでした。
建材
その時はサンプル取り寄せができなかったので、実物は見ていませんが、当初はまさにこんな腰壁を作りたかったので有力候補でした。
プロっぽい、正統派の仕上がりを求める場合に良いと思います。
天然木パネル
天然木のため見た目が噓っぽくない、かつサイズの加工がしやすそうと思ってこちらも有力候補でした。
ただ隙間なく貼るパターンのため、やはり合計金額が増えがちです。
クッション・シート
もし本当に見た目がリアルなら、食わず嫌いは良くない…!と思って上の商品は取り寄せてみました(笑)
正直、日々近くで見るにたえる品質ではない。。というのが個人的な感想です。
傷隠し目的や、賃貸で一時的になら検討の余地ありかもしれません。
作業詳細
それでは、我が家の腰壁の具体的な作り方を解説していきますね!
手順は、以下の通り。
1.サイズ・デザイン決め
2.合板の切り出し割り振り決め・購入
3.組み立て・接着・コーキング
4.ペンキ塗り
5.取り付け
順番に詳しく見ていきましょう!
1.サイズ・デザイン決め
施工する場所が決まったら、幅は必然的に決まります。
仕上がりをマスキングテープなどでイメージしながら、高さとデザインを決めましょう。
私はお気に入りの壁紙をムダなく使い切るため、「壁紙の柄がそろう、かつ使い切れる」範囲を計算し、足りない部分を腰壁にする、という順序で決めました。
ウィリアムモリスのピンパーネルは、横巾52cm × 長さ10mで1ロール。
柄は46cmごとにリピートされています。
天井部分に少し切り取り分の余裕を持たせつつ、柄が4回リピートしたところで腰壁がくるようにしました。
壁紙の柄を第一優先に腰壁のサイズを決めたことで、壁紙の余りを最小限に抑えることができました!
続いてデザイン。
我が家のようにシンプルな腰壁にする場合、枠が横長か縦長かによって表情が変わってきます。
Studio McGeeの住んでいる家の、長女Wrenの部屋に合わせて、幅を3分割する横長のデザインに。
枠の部分の幅は、85mm。
合板の厚みは、迷ったあげく4mmをチョイスしましたが、厚めであればもっと彫りが深くなり陰影が出て良いと思います。
枠の配置を決めたら、枠部分の幅、壁の幅、枠の個数などを元に計算。
簡単な設計図のイメージでサイズとデザインを図におこして、計算に間違いがないことを確認しておきましょう。
2.合板の切り出し割り振り決め・購入
必要な合板のサイズと数量が出たところで、無駄なく購入&カット注文ができるよう、合板の切り出し方を想定していきます!
パズルやテトリスのイメージですね。
一般的な合板のサイズは、基本的には以下の通り。
サイズ: 91cm×182cm
厚み : 2.3、2.5、3、4、5、5.5、7.5、9、12、15mm
木材の無駄がないようにはもちろん、カット回数も少ない割り振りの方が、ホームセンターでは1カットいくらで計算するため、最適です。
我が家は壁の幅が246cmほどあったため、土台部分は合板2枚を組み合わせて作ることに。
合計で壁の幅ぴったりになるようにカットを注文したのですが、微妙に大きくてはまらず、かんなとやすりで削って調整するのが一苦労でした…
コーキングを使うなどすれば、小さめな方が逆にごまかしがききやすいので、2~3mm小さめに注文するのがオススメです!
3.組み立て・接着・コーキング
必要な材料がそろったら、いよいよ組み立て!
間違えないよう、貼る位置に部品を置いてみてから、その通りに接着していくと安心です。
私は両面テープと木工用ボンドの合わせ技で、合板同士を貼り合わせました。
合板とはいえ多少は反っている部分もあるので、その場合は両端ではなく中央にすきまがくるようにすると、浮いてきづらくおすすめです。
すきまなく密着するよう、乾くまで重しをのせて半日ほどおいておきます。
ちょっとしたズレでも、壁との接点がピタッとこない、つなぎ目が目立つ、等の不具合につながる恐れがあるので、重しをのせてからも再確認しましょう。
接着剤が乾いたら、続いてはコーキング。
合板同士のつなぎ目、角などをコーキングで埋めることで、細部まで完成度の高い腰壁にできます。
もっとも一般的なジョイントコークを使用しましたが、量はあまり使わないのでほとんど余りました。
私はコーキングすること自体初めてだったので、一発で綺麗には仕上がらず。。。
何度も重ね付けして逆に凸凹になったので、最初から多めにつけておき、指や布でピーっと押さえて整えるのが良かったなと思いました。
4.ペンキ塗り
腰壁の骨組みができあがったら、ようやくペンキ塗り!
DIYの作業としては一番楽しくて完成に近づくパートなので、好きな人も多いですよね(笑)
迷った結果カラーは、壁紙屋本舗のイマジンウォールペイントシリーズから、「落ち着いた時間」というピンクがかった白を選択。
Instagramでは「けだるい午後」が大人気だったのですが、グレーよりで冷たい印象になるのは避けたかったのと、関係ないですがネーミングがネガティブだったので、「落ち着いた時間」にしました(笑)
ちなみに商品ページには、「薄いピンクベージュに近い」と説明があります。
壁紙の花びらが、ピンクとオレンジの中間のような色だったため、腰壁も暖色よりの色だと合うのではと思っての選択でしたが、大正解でした!
ちなみに今回は0.5Lで十分で、半分ほど余ったので別部屋の廻り縁を塗るのに使いました。
塗る作業は、マスカーテープで養生したうえでローラーとハケを使い分けながら実施。
ちなみにバケツやローラーは、壁紙を貼った時の道具セットのものを洗って使用しました!
迷いましたが、買っておいてよかった!
ペンキは2時間ほど時間を空けながら3度塗り。
ほとんど臭さもなく、念のため窓は開けつつでしたが不快感はなかったです!
5.取り付け
いよいよ最後は取り付けです!
基本的には、合板が1枚の部分で目立たない場所に隠し釘を打って固定し、隠し釘の頭を飛ばしたら完成。
頭を飛ばす際は、色のついていない木のブロックなどを頭にあてて、そのブロックを金づちで叩いて飛ばすようにしましょう。
すでに塗装済みの腰壁なので、ここで傷が付いたり色が移ったりすると、リカバリーが難しくなります。
細心の注意を払って丁寧に作業することがオススメです。
我が家の場合は、ないよりはマシだろうと思い、両面テープも使った以下のような順番で壁に設置しました。(果たして両面テープ&マスキングテープに意味があるのか、自分でも謎でしたが)
壁
マスキングテープ
両面テープ
腰壁の合板
→最後に、全体に隠し釘を打つ
半年ほど経ちますが、隠し釘が取れたり合板が浮いてくる感じもなく、しっかり留まってくれています!
※設置直後は、ソファと壁の間に突っ張り棒をして、なじむまでのサポートとして一日ほど押し付けていました。
まとめ
ここまで長いことお付き合いいただき、ありがとうございました!
ちーてん流の輸入壁紙の貼り方&腰壁の作り方、いかがだったでしょうか?
SNSやYouTubeでも、ざっくりした一連の流れや手慣れた人向けのおおまかな解説はたくさんありますが、作業前に私自身が知りたかったような、かなり細かいコツや失敗を防ぐため知っておいた方が良いことなど、これでもかと詰め込んでみました。
簡単には手が出せない壁のDIYですが、ぜひこの記事を参考に勇気を出してトライしてみていただけたら嬉しいです!
今回の壁DIYに向けて、Instagramなどで色々と検索しましたが、最終的に選んだ手段はどこにも載っていなかったと思うので、ぜひどなたかの参考になれば・・・♡
ほかにも、Studio McGeeのインテリアや海外インテリアをDIYする記事をたくさん書いていますので、興味のある方はご覧ください!
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