あなたは、「モノ」と素敵に付き合えていますか?
自分の理想とする暮らしは、お洒落な家に住んだりセンスのいい家具を置いたりするだけでは実現できません。
モノは、あなたの人生を豊かにし宝物にもなりますし、あなたの時間や空間を奪いゴミの山にもなります。
モノを極限まで減らして、ミニマリストになる必要はありません。
あなたがあなたの大切なものを大切にし、理想の暮らしを実現するために役に立つ考え方をご紹介していきます!
※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。
買いモノ
モノが増えるのは、モノを買うから。
でもショッピングは楽しいし、全く買い物をしないのはあまりにさみしすぎる…
では、どんなことを意識しながら買い物をしたら良いのでしょうか?
家の中のモノの9割は「本物」で満たす
家の中にあるモノ全てを100%としたときに、80%はあなたが「本物」と言えるモノで満たしましょう。
また買い物をするときは、そのことを第一に頭において買うか否か、何を買うかの選択をしましょう。
本物と呼べるものは、例えば以下のようなものです。(例えばの具体例も書いています)
- 一目惚れして買ったお気に入りのモノ(珍しいデザインの、土を感じる作家の器)
- 見る度・使う度に豊かな気持ちになって、気分を上げてくれるモノ(ゴールドで統一したハンガー)
- 質・物が良い、妥協せずに手に入れたモノ(吟味して買った、高性能の家電)
- 大切な人にもらった、見ると温かい気持ちになるモノ(子供が父の日にくれた、絵手紙)
イメージがつきやすいように例を出しましたが、本物かどうかはあなたの感覚次第です。
モノの金額や、フェイクか否かの話ではなく、あなたとそのモノの間にストーリーがあるか、あなたがそのモノと触れ合う時に豊かな時間が生まれるか、という話です。
この、本物のモノの割合が低いほど、家の中は雑然として落ち着かない空間になります。
一方本物の割合が高いと、あなたは「大切なモノに囲まれて暮らしている」ことを実感できるようになります。
ただ家には、消耗品や必要で仕方なく持っているモノもあるのが現実。
それでも、90%は本物で満たすんだ、という意識が大切です。
人生スパンで考える
モノを買うときは、一度視点を広くして、「人生のなかでどれほどそのモノが大きな役割を果たすか」「人生のうち何年間、そのモノは価値を発揮してくれるか」という視点で考えてみましょう。
特に若い頃、賃貸で一人暮らしをしている時などは、「今だけだから」と安物で済ます、その場しのぎの買い物をしがちになります。
もちろん全てを一生モノで揃えるのは予算オーバーになりますが、できる限りのモノを「一生使っているイメージが湧くもの」にすることで、とても賢い買いモノができます。
例えば、奮発してオールドチークの味のあるスツールを買う。
長く使える、高音質の本格的なスピーカーを買う。
食器や調理器具は、壊れるまで使いたいと思えるとっておきの品をそろえる、など。
その代わり、流行りのこまごまとした雑貨や、プチプラの服、バッグ、百均の飾りなど、予算は抑えられても「一生使う」と思えないものは、極力買わないこと。
それだけで買い物の総量が大きく抑えられ、身の回りが質の高い長持ちするものでいっぱいになっていきます。
本気のお気に入りを認識する
あなたが人生のなかで、一番買って良かったと思うもの、他の何よりも素敵でお気に入りだと思うもの、宝物だと思うものを思い浮かべてみてください。
そしてそれを、「これと同等のレベルだったら買う!」とあなたの買い物の基準にして、何か買う時に常に思い出すようにしてみてください。
そうすることで、なんか良さそう…流行ってるし買っとくか…これはお得だと思う…というような、本質的でない買いモノをしそうになった時、ハッと気づけるようになります。
「あのお気に入りには遠く及ばない、ちゃっちいモノを買いそうになってた…」「このモノとあのお気に入りが同じ空間に存在するのがしっくりこない、これは買うべきではない」というように。
ショッピングには、節約しよう、モノを減らそうと漠然と思っているだけでは防げない、様々な誘惑があります。
自分では気を付けているつもりでも買ってしまう、そんな巧みなマーケティングに惑わされないよう、自分が真に満足するレベルを認識して、意識することが大切です。
思い出のモノ
思い出のモノは、理屈では片付けられない難易度の高いカテゴリーです。
あのこんまりさんでも、「思い出のモノは最後」に手を付けることを勧めています。
そんな特殊な存在感を放つ「思い出のモノ」は、どのように考えて整理すればいいのでしょうか。
モノでなく、記憶を残す
あの頃を思い出すモノ、懐かしいモノを何でもかんでもとっておくのではなく、その「記憶」を残すようにしましょう。
と同時に、モノの「かさ」は最大限減らす意識が必要です。
例えば、立体的な思い出は写真にとってオンラインで共有する。
思い出の貝殻や砂、小石は量を減らして小さなジッパーに入れて取っておく。
受験勉強の思い出のノートは、1ページだけ切り取って他の思い出と一緒にファイリングする。
親がとっていた現像された大量の写真は、お気に入りのものを抜粋してスリムなアルバムにまとめる。
私は「思い出のモノの役割」は、それがあることでアクセスできる特別な「あの空気」「あの記憶」を呼び覚ます、スイッチのようなものだと思っています。
要はモノそのものに意味はなくて、それをきっかけに思い出すあなたの記憶に価値があり、それこそが残す意味のあるものなのです。
その意味で、子供時代の作品は写真があればそれを作った時の気持ちを思い出せますし、新婚旅行の砂は小さじ一杯でもあの特別なビーチを思い出せますし、受験勉強のノートは1ページであの努力を思い出せます。
現像した写真を入れたアルバムも、全ての瞬間を全部保存してしまっておくより、最小限を見やすくまとめて身近に置いておいた方が、頻繁に見返して大切な記憶を今と繋げて感じられます。
過去の記録の波に今の暮らしを潰されそうになることだけは、絶対に避けたいですよね。
「思い出はあくまで過去なんだ」と再認識し、今を圧迫することなく素敵な記憶を呼び起こせるような工夫が大切です。
もらいモノ
何よりも対処しづらく、コントロールが効かず、かつ捨てにくい困りものがもらいモノ。
色々な場面で発生するもらいモノの対処は、モノと向き合うだけではない考え方が必要です。
もらうモノは食べ物や消耗品に
家族や親戚、仲のいい友人などには、お祝いごとやプレゼントは「食べ物で十分」と事前に伝えてしまいましょう。
何だか最初は言いづらい相手もいると思いますが、何かの話のきっかけで自然に話せる時を見計らって、できるだけ早めに伝えてしまうのがベター。
誕生日プレゼントはもちろん、結婚して子供ができると何かともらいモノを頂くタイミングも増えていきます。
その度に贈る側に何をあげるか悩ませるのも心苦しいですし、何よりもセンスの合わないものをもらって「売ろうか、捨てようか、譲ろうか、でも…」とにっちもさっちもいかない状態に陥るのも、なかなか大変です。。。
食べ物にしてしまえば、贈る側も選びやすくもらう側も何も気にせず有難く頂けて、美味しく食べたらもう終わり、です。
もしも苦手なもの、食べられないものでも、知り合いにあげたり来客時に出せば、有効活用できます。
少し言いづらい気持ちはありますが、後々のお互いの心労を減らすためなら、「あの人はこだわりがあるし基本モノは贈らない、ちょっとした食べ物ギフトで喜んでもらえる」というキャラを早めに認識してもらった方が、お互い楽ですね。
プレゼントのタイミング、レベル感を決める
さらに距離感の近い、親しい間柄の相手となら、「どのタイミングで、どの程度のプレゼントを用意するか」決めてしまうのも手です。
特に、結婚した夫婦の間でオススメしたい方法です。
結婚すると、二人の間のお祝いタイミングがかなりの数になっていることに気づくでしょう。
付き合った記念日、プロポーズ記念日、婚姻届けを出した結婚記念日、結婚式をあげた記念日、そしてお互いの誕生日、クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデー。。。
何か祝おうと思ったら、1年に8回~10回祝うタイミングがある訳です(笑)
毎回毎回プレゼントをあげないとはしても、結婚記念日、誕生日、クリスマスくらいは何か記念に「モノ」をあげても良いような、逆にあげないと申し訳ないような、、、
そんな気持ちになりませんか?
特にクリスマスなど、相手が用意してくれていたのにこちらが何も用意がないと、別に相手がプレゼントを期待していた訳ではなくても、なんだかさみしい想いをさせてしまいそうですよね。
ただ、結婚しているからこそ、これまでにも何回もプレゼントの応酬があり、「もう思い当たるものはあげつくした…」「これ以上何をプレゼントしたらいいのか思い浮かばない…」という状況にもなりがち。
また、ある程度自分の好みを知っているとはいっても、100%のお気に入りがもらえるかというと難しいですよね。
そこでこの方法が効力を発揮します!
例えば、「プレゼントを用意するのはお互いの誕生日だけにしよう!結婚記念日はホテルに泊まって、クリスマスは素敵なディナーを食べて、プロポーズ記念日はケーキを買ってきてお祝いしよう!」ということを先に決めてしまうのです。
これでお互い、今回は相手は用意してるかな?今度は何をあげようかな?と悩むことなく、費用もかけすぎることなく素敵な記念日をお祝いできます。
モノを減らす
モノの選び方、増やさないコツも重要ですが、まずは今あるモノを減らす必要がある場合も多いですよね。
大規模に減らすためのノウハウはこんまりさんや断捨離本を参考にしていただくとして、しっかり減らしたあとにそれを保つ、そのための工夫を紹介します。
常に捨てる
モノとの付き合いの見直しは、一回捨てたら終わりではありません。
捨てても捨てても、断捨離完了!と思っても、後から後から増えてしまうものです。
もらいモノは不可抗力な面があるし、思い出はいつも生まれるし、たまには買い物だってしたい。
なので大切なのは、モノの断捨離完了!と一度言い切ることではなくて、「常に捨てる、捨て続ける」ことなんです。
例えば、各種様々な書類。
念のため、記録用に、となんでもとっておくのはやめて、ほぼ全捨ての前提で捨て続けることが必要です。
また、価値を感じなくなったかつてのお気に入りのモノや、使えないもらいモノ。
昔はお気に入りだったから…せっかくもらったから…と心苦しい気持ちはあるかもしれませんが、それらを家に置いておくことは「家には本物9割」の鉄則の実現を難しくします。
スッパリキッパリ、捨てる習慣をつけていきましょう。
かつて価値を感じていたもの、意味のあったものでも、人の感性や価値観は更新されていきます。
持ち物を、常に「今のあなたにとって9割は本物で満たす」意識をしましょう。
そして、それを実現するために「常に捨てる」ということを前提におきましょう。
モノを循環させる
捨てる、にこだわる必要はありません。
モノ自体まだ捨てるのはもったいなかったり、なんでもかんでもどんどん捨てるのはエコでないですよね。
そもそも、「捨てる」ということ自体に抵抗がある方もいるでしょう。
大切なのは、「モノを循環させる」という考え方。
一度あなたの元にきたモノを、全てあなたの元に留めておく必要はないのです。
メルカリ、ラクマ、ヤフオクなどのオンラインフリーマーケットサイトで売るのはもちろん、まとめて地域のリサイクルショップに売ってしまうのも、手間がかからずオススメ。
好みに合わなくなった・生活に合わなくなった大型の家具家電は、ジモティーで譲ると一番コストをかけずに処分できます。
また、上記のような一般的にもよく言われる方法以外も、循環させる手は色々あります。
例えば、屋内で使っていたマットが好みに合わなくなってきたら、ベランダや玄関など靴で踏む場所にインテリアとして敷いて、使い切って捨てる。
古いし処分したいけどきっかけがなくて…という服は、旅行に着ていき捨てて帰ると「帰りの荷物を減らす役に立った」というメリットがうまれます。※もちろん、迷惑にならない捨て方で
さらに、家族や友人など必要としている人にあげるのも選択肢。
ただあげるときには、自分がもらいモノの処理に困ったときの気持ちを思い出しましょう(笑)
強引に押し付けることは絶対に避けるべきですし、本当に相手が必要としているか、役に立つか考えて打診するようにしましょう。
以上、モノと素敵に付き合うコツをまとめました。
参考にしていただき、あなたのモノとより素敵に付き合い、理想の暮らしに近づいていただけたら嬉しいです!
コメント