「Studio McGee」って聞いたことありますか?
2021年からNetflixで「Dream Home Makeover(邦題:ドリームホーム~模様替え大作戦!~)」という番組もやっているので、日本でも見ている人も多いかもしれません。
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そんなStudio McGeeですが、YouTubeチャンネルも運営していて、Netflixの番組が始まる前から私はそちらを見ていました。
その動画のインテリアがあまりに好みどストライクすぎて、「マジか!こんなとこあるのか!」と思ってひたすらに動画を見漁ったのを覚えています(笑)
「好み」と言っても、何かのテイストに強く偏っていて、好きな人は好きだけど苦手な人は苦手、という「好み」ではないのです。
うまく言えないですが、とにかくバランスが良くて、何にも偏り過ぎておらず、なのに衝撃的にお洒落。
個人的には彼らのインテリアは、「全人類にとって」好意的に受け入れられる、気分が明るくなる、快適な空間だと思っています(笑)
今回はそんな彼らの特徴と、なぜこんなに素敵なのか、私なりにかみ砕いて素晴らしいポイントを解説していきます!
Studio McGeeって?
そもそもStudio McGeeは、Shea McGeeという女性インテリアデザイナーが夫のSyd McGeeと共に創業した、インテリアデザインスタジオのこと。
McGeeファミリーの詳細な経歴と会社については、こちらのページで分かりやすくまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください!
Studio McGeeの特徴
ここでは、私がStudio McGeeのYouTubeやNetflixを繰り返し繰り返し見まくって見つけた(笑)、彼らのインテリアの特徴をまとめました。
- テイストや色柄を固定しない。Mix&Matchが基本!
- クッション大好き、クッション大量。
- 質感と素材がすべて。
- 白、自然光、光と空気感
それでは以下で一つずつ、見ていきましょう!
1.テイストや色柄を固定しない。Mix&Matchが基本!
Studio McGeeを作ったインテリアデザイナー、Shea McGee(シェイ)は口癖のように、「keep it away from matchy-matchy(揃えすぎないことが大事!)」と言っています。
「マッチさせすぎない、シリーズで統一しない」というとイメージがつきやすいでしょうか。
例えば、家具の場合。
同じ素材・同じ色味のシリーズ家具でそろえると、統一感が出て良いのでは?と思われるかもしれません。
でもシェイは、それをすると揃いすぎてしまって面白みがなくなり、単調なイメージになると考えているようです。
家具でも、クッションでも、素材や色、柄、サイズ、形など、色んな要素をミックスして合わせることで奥行きが生まれ、全体としての雰囲気の良さを作り出せるんですね。
自力でやろうとすると、ただのごちゃごちゃインテリアになりそうで怖いですが(笑)
その分、シェイのセンスや組み合わせがいかに素晴らしいか、よくわかります。
クッション大好き、クッション大量。
シェイ自身も認めていますが、彼女は大のクッション好き(笑)
3つやそこらで済むことはほとんどなく、通常でも5つ以上、広いソファの場合は10個以上と、大量のクッションを活用しています。
日本だとあまりその文化はありませんが、アメリカでは背もたれとの距離をクッションで調整したり、座る人の居心地のいい空間をクッションも使いながら作り出すのが当たり前のようです。
そして、それらの組み合わせもまた技の見せどころ。
リネン、ジュート、コットン、ウール、レザー。
その他色々な素材を適度に組み合わせ、色も決して完全にマッチさせることなく、異なる柄も組み合わせてクッションをコーディネートしているんです。
YouTubeでは、クッションの組み合わせ方のコツ動画も出しているほど(笑)
またいずれこちらの動画も、ブログでご紹介しますね。
質感と素材が全て。
英語で言うと、「Texture & Material(テクスチャー&マテリアル)」。
そう、質感と素材が全てなんです。
NetflixでもYouTubeでも、シェイは何度も何度もTextureとMaterialという言葉を口にします。
いかに彼女がそれらを重視しているか、が良くわかります。
質感というのは、表面の素材感のこと。
特に、ツルツルでなく凹凸があって味があるものを、「質感がある」と表現することが多いです。
陶器の花瓶や壺の表面が、ぼこぼこで陰影ができること。
かごやバスケットが天然素材でできていて、表面に味があること。
様々な種類の布を組み合わせて、雰囲気に変化を生むこと。
そんな「質感」を、シェイは本当に大切にしています。
また、同じような理由で素材も超重要です。
素材感があれば質感も出ますし、素材が複合的に使われていれば、空間にあるものにバラエティーが出て、奥行きが増します。
日本ではなかなか適度な質感のあるものが少なく、表面ツルツル!真っ白で陰影なし!なものがもてはやされていますよね…(笑)
質感と素材感をプラスするだけで、空間は温もりのある快適な場所に変化するのです。
白、自然光、光と空気感
シェイは、白が大好きです。
とくに壁や天井など、構造的に空間の土台になる部分には、白を多用します。
理由は分かりやすく、「明るくて開放的で広く感じるから」。
さらに、自然の光が入ってくるかどうかをとても重視します。
電気つけまくって明るくなればいいや!という問題ではなくて、自然の光が入って自然に空間が明るくなるか、開放的な雰囲気になるか、というのがポイント。
そして同じことですが、「Light & Airly(ライト&エアリー)」という言葉も多用します。
光と、空気感ですね。
明るいのが良いのは当たり前だと思うかもしれませんが、シェイのデザインした空間を見ると、その言葉の本当の意味が分かる気がします。
Studio Mcgeeの魅力
さて、ここまでStudio McGeeのインテリアデザイン面の魅力をまとめましたが、それ以外にも彼らの魅力はたくさんあります!
その一部を、ここでご紹介します。
- 創業者夫婦、SheaとSydの人柄と家族が素敵
- デザインの個性とシンプルさのバランスが絶妙
- 庶民感覚があり、親しみやすい
創業者夫婦、SheaとSydの人柄と家族が素敵
これはもう、二人のやり取りを見ればすぐに伝わると思います。
いつも冗談を言い合いながら、たまにはおちょくり合いながら、とにかく楽しそうに笑い合っています。
シェイももちろん素敵な方ですが、ずっと見ているとシドの人柄がツボにハマってきます!(笑)
大食いでいつも何か食べていて、シェイにいいように使われていて、3人の娘にとって友達のようなパパで、常になんだかクスッとしてしまうことを口走っている。。。
そんな素敵な人なんです!
こちらに簡単にまとめていますが、どこかで家族についても、詳しくご紹介しますね。
デザインの個性とシンプルさのバランスが絶妙
Sudio McGeeのブランド、McGee&coの商品は、個性と特徴に溢れています。
でも、絶対にやりすぎないのです。
日本で一般的なIKEAやニトリなどで買える家具は、基本的に究極にシンプルです。
機能的でどんな部屋にも合わせやすい、特徴を主張することがないデザインがほとんど。
周りを邪魔しないと同時に、その家具があることでの空間の雰囲気への影響が「無」なので、居心地の良い、雰囲気の良い空間にする力もあまりありません。
(IKEAなどは、たまにとんでもなく主張の強い形や色の家具もありますが(笑))
一方Studio McGeeの家具は、単体で見るとそれほど主張してきませんが、組み合わせると各々のちょっとした特徴・こだわりポイントがキラリと光って、とても個性のある、味のあるインテリアができあがるのです。
シンプルなものもありますが、どれも形や素材感、素材の組合せや柄などで少~しだけ特徴があり、魅力があります。
空間のなかで個性や特徴がせめぎ合ってお互いを殺し合うこともなければ、誰も何も意見を発さずに黙り込むこともない。
性格や主張の違う様々な個性を持つ家具がなんとも居心地よさそうに、「ここが自分の居場所」と言わんばかりにインテリア全体の中に収まっていて、お互いの良さを引き立てあっているのです。
庶民感覚があり、親しみやすい
これは、もちろんデザイナー夫婦であるシェイとシドに対しても言えますが、会社や商品についても言えると思っています。
McGee&Coの商品は、アメリカで有名な大型スーパーマーケット、Target(ターゲット)の商品ライン「Threshold」とコラボした商品も出しており、ターゲットで購入することができます。
そこでは、庶民でもちょっと頑張れば手の届く価格帯で様々なインテリア商品が売られており、どれもとってもお洒落。
またシェイとシドは、今や総資産いくらあるのか…と思うほどの大富豪だと思いますが、最初はごく一般的なアメリカの若いカップルでした。
結婚後に初めて買った家を売りに出し、そのお金でインテリアデザインの事業を始めたのが全ての始まり。
シェイが涙ぐみながら当時の不安や覚悟を話す様子を見ると、彼らが私たちと変わらない庶民感覚を持っていることが良くわかります。
その親しみやすさは、クライアントのプロジェクトを推進する中でも出てくるようです。
シェイはよく、「予算が限られた顧客のプロジェクトで、理想を形にできたときが一番快感」という趣旨のことを言っています。
またシドは冗談のように、「顧客のために節約しようと頑張っているシェイを見るのは面白い」とも話しています。
庶民はだれしも、コスパ良く理想が実現できると不思議と大満足してしまうものですが(私だけ?)、シェイもまさにその感覚を自然に持っているんですね。
そしてそれを顧客のためにも発揮してしまうところ、本当に素敵です。
どこで買える?
そんな最高なStudio McGeeの商品!
気になるのは、日本で買えるのか?!というところですが…
調べてみたところ、Buymaでなら買えるようです。
現時点では、公式ショップから直接購入して日本に届けてもらうことは、残念ながらできなさそう。。。
ただ、日本人がインテリアにかける予算から考えると、お値段はバカ高いです(笑)
ちょっとしたインテリア小物でも1万円以上しますし、大きな家具を買おうものなら10万、30万、普通にします。
ちょっとでも安く買えるように早く日本支社が出てほしい、なんならそこで働きたい。
なんて思っていますが、今しばらくはYouTubeとNetflixをエンドレスリピートすることで、満足したいと思います(笑)
以上、Studio McGeeの魅力と特徴についてまとめました!
他にも色々とStudio McGeeや海外インテリアに関する記事を書いていますので、ぜひご覧ください!
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