こんにちは、ちーてんです!
こちらのシリーズでは、Shea McGeeのマスタークラス講座「Shea McGee / Design a Space You Love」を自腹で受講して学んだことを、1セクションずつ順を追って解説していきたいと思います。
マスタークラスって何?Shea McGeeって誰?という方は、こちら↓
前提
内容に入る前に・・・
自分の頭の整理も兼ねて、この記事を書く想い・心構えの宣言を振り返っておきます!
・マスタークラスを受講して得られた学びを、自分なりに咀嚼して言語化したい
・大好きなStudio McGee、Shea McGeeのインテリアの魅力を日本でも広めたい
・英語が得意でない人にも、日本語で分かりやすく伝えたい
・アメリカの広い家を舞台にしたインテリアデザインの手法を、工夫次第で日本の狭い家でも実現可能だと示したい
そのために、この記事では、
マスタークラスを受講して得られた学びをちーてんなりに咀嚼し、Studio McGeeの素晴らしいインテリアを日本の家でどのように実現できるかという視点で、日本語で分かりやすく解説する
ことを目標に、一生懸命執筆していきます!
ぜひ、お付き合いいただけますと幸いです。
②ムードボードとデザインプラン
今回は、2番目のセクション「Mood Board and Design Plan」を受講して考えた内容を、記載していきます。
セッションの概要
ふわっとしたイメージでインテリアを作り始めても、結局思い描いていた結果は得られないもの。
今後のプロジェクトを通してブレずに進むために必要な青写真を描くのが、最初のミッションになります。
アクティビティ
このセッション内のアクティビティの項目としては、こちらの通り。
・Creating Your Color Palette and Mood Board
カラーパレットとムードボードをつくります。
・Share Your Mood Board
・Feedback: Mood Boards
ムードボードをコミュニティ内でシェアし、フィードバックしあいます。
→こちらの記事内では、割愛します
・Making Your Interior Design Plan
インテリアデザイン全体の計画を立てます。
では、内容に入っていきましょう!
Creating Your Color Palette and Mood Board
カラーパレットとムードボードは、まとまりのあるインテリアを作り上げるための大切な指針になります。
以下のような手順にそって、考えてみてください。
- 空間の用途を洗い出す
シェイはまず、その空間の用途や目的から考え始めます。
でも広さの限られた日本の家では、正直どの部屋も多用途に使うことがほとんど。
なのでまずは、その空間を何の用途に使いたいのか、すべて洗い出して書き出してみましょう。
その用途を踏まえたうえで、そこにいる時にどんな気分になりたいか、どんなムードの空間にしたいか考えてみてください。
- ムードに合う要素を集める
ちーてんのオススメは、Pinterest(ピンタレスト)というアプリを使うこと!
目指したい雰囲気に近い部屋の写真はもちろん、抽象画でも風景の写真でも、自分の目指すムードに合う画像や写真を、Pinterestの1つのボード内にピンしていきます。
もしムードを体現している「モノ」があれば、時計や照明、オブジェなど実際のアイテムでもOK。
布地や自然素材のバスケットなど、「こんな質感」という抽象的なイメージも大歓迎なので、全て1か所にまとめます。
プロジェクト中にいつでも見返せるよう、「モノ」として集めたアイテムも写真をとっておきましょう。
- ムードを定める
イメージに合う要素をひたすらあげていったら、次は絞り込む段階。
恐らく集めた要素のなかには、自分の惹かれるいくつものテイストの要素がごちゃまぜで入っているのではないでしょうか?
一箇所に集めることで、組み合わせの違和感やズレに気づきやすくなるので、一つ一つ取捨選択しながら、そのズレを排除し目指すムードを定めていきましょう。
最終的に、自分が心地よいと感じる、落ち着く…という精鋭の組み合わせまでたどりついたら、それがゴール!
カラーも、緑は緑でも色味が違えば雰囲気は全く変わってきます。
選び抜いたムードボードから色を抽出し、カラーパレットを作ってみましょう。
ちなみにMasterClassのなかでは、ここで完成したムードボードをコミュニティにシェアし、フィードバックしあうアクティビティがあります。
ムードボードを作ったらノッて来たぞ・・・!という方がいたら、ぜひ今からでもMasterClassに入会してみてください(笑)
Making Your Interior Design Plan
さあ、これで大きなデザインの方向性が定まりました。
でもデザインの楽しいとこだけ考えて、そのまま見切り発車してしまったら、、、
残念ですが素敵なお部屋にはならないんです。
シェイがここで大切だというのが、片付け、予算、スケジュールという3つの要素を計画しておくこと。
- 片付け
日本の狭い家に住む我々が、アメリカのインテリアに憧れてしまった場合、一番のネックがこの問題と言っても過言ではありません。
シェイは、「一旦全部片付けて、真っ白なキャンバスを用意してから考える」のが大切といいます。
もちろん、その側面も大切なのですが、ちーてんは日本ではもっと重要な意味があると思っています。
普通に考えると日本の家には、「見た目のためだけにモノを飾る場所」なんて存在しないわけ。
日々暮らしていくのに必要なもの、保管しなきゃいけないものを何とか収納に収めるけど、それでもはみ出てきたものが棚のうえに積みあがってる。たぶんこれが、一般的な日本の家なんです。
だからこそ、日本ではアメリカのような綺麗なインテリアのディスプレイとかよりも、「生活感のない」「統一された」「無印良品やニトリの箱にぴったり収まった」状態がこんなにもてはやされるんじゃ、とちーてんは思うわけです。
でも、私たちはシェイの、あのインテリアを知ってしまった。憧れてしまった。
そうするとできることは一つ。
「目指すインテリアのなかにある限られた収納場所を最大限に活用し、そこにしまえる量だけを持つ」ということ。
広大なアメリカの家では、「しまう場所は別にある前提で」飾る場所を考えれば済むかもしれないけど、日本の家では、「飾る場所のなかに」実用的なものをしまう場所も含まれていなくちゃならない。
だから、モノベースで考えるのではなく、「ディスプレイを邪魔しない収納スペースはこれだけ、よってここに入るだけのモノしか持てない」という思考回路になる。
うん、、、相当本気じゃないとやれないね(笑)
ケタ違いのレベルでザクっとモノを削らないと、スタートラインにも立てないかも。
それだけ、日本でシェイのインテリアを実現したいときの「片付け」は重要な意味をもつんです。
また実際に「買う」工程に入る前に重要なのが、「すでにあるものを片付けて整理してから、追加を買う。」ということ。
ついつい新たなことを始めると、はやく進めたくて過去のものは放置、今いるものを買う!としてしまいがち。でもこれ、絶対にダメなパターンなんです。特に日本では(笑)
今まで必要だと判断して持っていたものも、最新のムードボードに当てはまらないなら、極力売ったり手放す。
収納や予備のケースとかも、今回のプロジェクトで使える予定がなければ、手放す。
こうして現状あるものを整理しきってから、本当に足りなくて必要なものだけを新たに入手する。
この過程が、びっくりするほど仕上がりにも大きな差を生むんです!
- 予算
2つ目に計画が必要なのが、いわずもがな、予算面です。
シェイが言うには、「(壁や床などの内装)仕上げ>家具>照明>インテリアアクセントという順番でコストがかかる」そう。
予算配分のイメージは、(アメリカの場合ではありますが)壁や床などの内装仕上げに40%、家具に40%、照明に10%、インテリアアクセントに10%という感じ。
日本は狭く感じないよう真っ白な壁が好まれがちですが、海外インテリアでは壁のモールディングや装飾が多用されます。
床もクッションフロアやフローリング材から選ぶというより、大理石や磁器素材のタイル、様々なレンガからチョイスしたり組み合わせたり、その並べ方も多種多様。
壁と床にしっかりと予算を使うというのも、本気の海外インテリアを実現するコツかもしれません。
ちーてんが考えるに、やはりまずは全体で使える予算はいくらなのか決めておく。
そのうえでムードボードを踏まえて、具体的にどんなインテリアにするかざっくり決めていく。
続いてシェイの配分を参考にしつつ、そのインテリアを作るためにどこにいくら使えるのか計算する。
そして、具体的に購入する材料やアイテムを決定する、という流れが良いかと思います!
- スケジュール
最後に計画すべきなのは、このインテリアプロジェクトを通してのスケジュール。
内装仕上げの壁・床には、サンプルを注文して確認し、決定して配送される時間に加えて、施工にも時間がかかります。
必要な家具を購入してから、届くまでの時間も数週間かかるかもしれません。
照明や窓周りの設備、アクセントなどをショールームに見に行ったり、比較して決めるのにも予定を合わせたり、意外に時間がかかります。
これらの各工程にかかる時間を見積もって、ざっくりとでもスケジュールに落とし込んでから動き始めると、安心してプロジェクトに取り組めますね!
そしてシェイの愛あるコツとしてご紹介したいのが、「一番大切にしたい、憧れのものから用意する」ということ。
私、こういうのって一番大切だと思うんです。
だって、この憧れを取り入れたいから部屋を変えようと思った訳じゃないですか!
そしてもう一つのコツが、「他は後から替えが効くが、ソファとベッドは妥協せず、待ってでも良いものを買う」こと。
ただ日本ではこれは、「物が良い」ではなく「条件が合う」と読み替える必要があります。
狭い日本の家では、ソファやベッドといった超土台レベルの家具でも、ライフスタイルの変化に合わせてどかさなければいけなかったり、買い替えが不可避になる場面があります。
何十万もする良いソファやベッドを買うよりも、ばらけて使えたり、〇cm以上の収納があったり、来客があったらソファベッドにできたり、手頃な人気ブランドで売りやすかったり、という「条件が合うもの」を妥協せず、待ってでも買う方が、数年後の自分に大感謝されると思うんです。
ぜひ、ソファとベッドは根気よく探してみてください!
まとめ
以上、今回はインテリアデザインプロジェクト全体の青写真となる、カラーパレット、ムードボード、インテリア計画の立て方の部分を見ていきました。
講座の内容をすべて追って、一言一句ご紹介したい気持ちはやまやまなのですが、それはNGなので(笑)
少し抽象的な表現やざっくり解説しか書けない部分も多いですが、丁寧にご自身の部屋と向き合って考えてみていただければ、参考になる部分も多いのではないかなと思っています。
次回は「Interior Finishes and Fabric Schemes」、内装仕上げと布地選びなどを見ていきます!
ぜひ楽しみにご覧いただけたら幸いです。
Studio McGee、海外インテリアのDIYや実例に関する記事をたくさん書いていますので、ぜひご覧くださいね♡
→Studio McGeeに関する記事はこちら
コメント