【実例】話題のDIY!押し入れドアのリメイク、手順や失敗しないポイントまで徹底解説!ウッドテープでSlat wall

ドア DIY

築古物件やリノベマンション等に住んでいると、「何とかしたいのにいい方法が見つからない!」と思ってしまう古い扉、ありませんか?(笑)
ふすまや押し入れの扉、ちょっとした収納の開き戸など…

リノベ済みのマンションを購入して住んでいる我が家の場合、それは
寝室のクローゼットドアが、和風のふすま折り戸だった
というところでした。※寝室が元和室だったと思われます

これが、実際の我が家のふすま折り戸です!正式名称は不明!(笑)

今回は、我が家のクローゼットドアのリメイク実例をご紹介しながら、そのまま役立つ具体的な手順失敗しないためのポイント等を徹底解説します!

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前提

うちの場合、押し入れの扉を大工事なしに折り戸に変えられる、というような建材がリノベ時にチョイスされたよう。
私自身我が家で初めて見たのですが、素材はふすまなのに構造はクローゼットドアらしく折り戸になっており、左右同時に全開にできます。
赤茶色の押し入れの枠はそのまま残っており、ふすまドアの表面はやたら黄みがかった和紙だったため、古臭~い和の雰囲気が丸出し…

クローゼットというより、押し入れと言った方がしっくりくる…

そして内側は完全に普通の押し入れのままで、ドアの上下の溝も押し入れ時代のものが残っていました。
なんならその部屋だけ、天井の見切り材である木製の廻り縁も残っており、「あ、この部屋はリノベのコストを削減したんだな」というのがビリビリ伝わってくるレベル(笑)

寝室として使っているため、毎朝毎晩その廻り縁と押し入れ扉が目について仕方なく、、
今回ついに!最高の方法を見つけてDIYが完了したので、同じような悩みを持つ方の参考になればと思い詳細に記事にします!

結論

まずは結論から。

扉にウッドテープを等間隔で貼り付け、枠を塗装し、金具(取っ手)を変える
のが最も手軽でコスパよく、一気に雰囲気が変えられる!

リメイク後のドアはこんな感じ。
我ながら、明るく開放的でスタイリッシュに大変身して、大満足です!

では、具体的にどのような手順で作業していったか、手順を詳細に解説していきたいと思います!

手順

全体の作業手順としては、以下のように進めていきました。

  1. 貼る範囲を決める
  2. ウッドテープの必要量を計算・購入する
  3. ドアの下準備をする
  4. ガイドを作成する
  5. ウッドテープを貼る
  6. 圧着・やすりがけする
  7. 押し入れの枠を塗装する
  8. 完成

ここから各項目について、以下で解説していきます!

1.貼る範囲を決める

まずはリメイク範囲を押し入れ部分だけにするのか、天袋まで含めるのか決めます。
我が家も天袋まで統一してDIYしましたが、統一感を出すためにも基本天袋までやってしまうことがオススメです。

また、現状のドアの構造に合わせて、「木枠を残して内側に貼るのか、木枠もなかったことにして全体に貼るのか」といった詳細の範囲まで事前に決めておくことが大切。
やってみて思うのは、「作業時間・体力」が確保できるなら後者の全体に貼るパターンがオススメ、最低限で済ませたいなら前者の木枠の内側に貼るのがオススメです。

木枠というのはこのドアの縁の部分。1~2mm和紙よりも厚みがあり、飛び出しています。

具体的な理由は、3.下準備をする の項目を見ていただければわかりやすいかと思います!
ちなみに我が家は、後者の全体に貼るパターンで頑張りました…!

2.ウッドテープの必要量を計算・購入する

範囲が明確に定まってから、初めてウッドテープをどれだけ購入する必要があるか、計算します。

【失敗しないポイント】
私は事前にざっくりと計算し余裕をもって購入したつもりが、計画を詰めていく中で必要本数が増え、足りなくなって再購入。結果的に高くついてしまいました…

1.貼る範囲の高さ・幅を測る
ドアの高さ・幅を測るのとほぼ同義ですが、「木枠を入れるか否か」で数mm変わってきます
私は上部は木枠込み、下部は木枠の内側までだけ貼ったので、この長さが高さになりました。

2.何cm幅のウッドテープを貼るか、決める
個人的なイメージですが、幅が細いほど繊細で洗練された印象になり、幅が太いほどゆったりと落ち着いたリゾート感のある印象になります。

私の購入したショップでは、2cm, 2.4cm, 3cm, 4cm, 5cmが選択肢にあったのですが、迷ったあげく、一番細い2cm幅のものにしました。
Slat wallの木の幅としても2cmはどちらかというと細めですが、日本の狭い住宅には合いやすい、失敗しないサイズ感だと思います。

ちなみに今回使用したのは、こちらの「株式会社オムニツダ」というショップで購入できるもの。
10m巻きと50m巻きがありますが、巻き終わり部分のテープがベタベタしておりその部分が使えないので、50m巻きで買った方が無駄なく使えます

楽天の問い合わせフォームから依頼すると、ウッドテープサンプル一覧を無料で送ってもらえるので、迷った場合はオススメ!
サンプルではナラとホワイトオークは別物としてあり、色味も違ったのですが、商品ページでは「ナラ(ホワイトオーク)」とまとめられていました。
問い合わせると、ほぼ樹種も色味も一緒なのでまとめているとのこと。
実際購入したものも、イメージした雰囲気で問題なく使えました!

ほかにも素敵なカラーのウッドテープがたくさんあるので、違う場所で違うカラーを使ったり、この際何色か使ってストライプにしちゃうのもあり!

3.ウッドテープの隙間を何cmにするか、計算する
セオリー通りであれば、ウッドテープの幅の半分の隙間を開ける、というのが基本。
ウッドテープが2cm幅であれば隙間は1cm、という具合です。
ただ今回のように貼る範囲が定まっており、その範囲内で等間隔に貼らなければいけない場合、隙間をミリ単位で調整してつじつまを合わせる必要があります。

頭の中だけで計算すると間違いやすいため、紙に図を書きながら「ウッドテープが14本の場合は隙間が0.8mm、13本の場合は隙間が1.1mm…」というイメージで何パターンか計算するのがオススメ。
迷う場合は、紙をウッドテープに見立てて施工予定の扉に貼ってみて、幅や隙間の違いをシミュレーションしつつ、決めていくと良いでしょう。

【失敗しないポイント】
ウッドテープの幅が2cm、隙間が1cmであれば、「合計3cmを1セットとして、扉の横幅30cmを割ると、10だからウッドテープが10本あればいい!」と計算してしまいそうになります。
しかしこの計算だと、片側の端がウッドテープではなく隙間で終わってしまうため、仕上がりが美しくありません…
貼る範囲内に、隙間の本数+1本ウッドテープが必要になることを念頭において、計算してみてください!

4.必要量のウッドテープを算出し購入する
貼る範囲の横幅、ウッドテープの幅と隙間から必要本数が割り出せたら、貼る範囲の高さとかけ合わせて必要な長さの総量を算出します。

検算して間違いがないことを確認したら、あとは購入するだけ!
貼る範囲の計画とここまでの計算に間違いがなければ、必要以上に購入しても余ってしまうだけなので、自信をもって最低限の長さを購入するでOKです。

3.ドアの下準備をする

美しく仕上げるためにウッドテープを貼る前にやっておくべきことは何か、抜け漏れがないように想定し下準備をしておきましょう。

我が家の場合は、以下3点を下準備として実施しました。

1.木枠をかんながけする
「1.貼る範囲を決める」で述べた通り、我が家ではドアの木枠も含めた範囲で全体にウッドテープを貼りました。
その方が、赤茶色の木枠が残らず仕上がりの完成度が高くなるし、リメイクした感を出さずに全体がシームレスに繋がるのでは、と思ったからです。
そのため、和紙が貼ってあるふすま部分より2mmほど高さのある木枠部分をかんながけし、段差をなくす必要がありました。

この2mmに、膨大な手間と時間を取られました・・・

使ったのは、こちらのホビーかんな。
ミニサイズですがこの木枠を削るのに事足りれば十分だったので、安いものを探して購入しました。
作業は大変でしたが小回りがきいて使いやすく、意外にあればちょこちょこ使いたくなる作業もあったりして、買って良かった~という買い物でした。

【失敗しないポイント】
我が家のふすまドアは、横の木枠は構造的なものでしたが、上下の木枠は見た目をそろえるために薄い板を貼り付けていただけでした。
「木枠はなかったことにして、シームレスに全面にウッドテープを貼るんだ!」と意気込んでいた私は、これ幸いと上部の木枠(薄い板)をバリバリッと引っぺがしました。
すると、和紙とは色の違う下地が出てきてしまったばかりか、和紙と木枠のあった部分に地味に謎の段差が…。
下地は白いマスキングテープで隠し、段差も気にせずウッドテープを貼りましたが、案の定下地も完全には馴染まず段差でウッドテープは貼り付かず、浮いてしまいました・・・

バランスが難しいところではありますが、全てに手を加える前提ではなく、現状あるものを活用する意識を持った方が仕上がりが綺麗になる場合もあると学びました。

上端の数mmだけ、マスキングテープで白っぽいのが分かりますよね(笑)
そして横から見ると、マスキングテープの上に貼っている上端部分だけ少し浮いてしまっています・・・ボンドで止めなおしました。

2.天袋の引手を塗装する
本当はゴールドの引手に付け替えたかったのですが、楽天やAmazonで探してもぴったりなものがなく、あってもごつすぎたり高すぎたり…
引手を付け替えるやり方もわからず、想像以上に手間もかかりそうな気がして断念しました。

ただここだけ赤茶色のままにはできないので、押し入れの枠を塗装するのと同じペンキでホワイトに塗装。
ゴールドにできたら理想的でしたが、少なくとも悪目立ちはせずに馴染んでくれています!

このように周りをマステで養生し、3度塗りほどしてホワイトに塗装!

金額と色味はベストだけど、形が合わず…

直線的なのもスタイリッシュですごくいいけど、正方形がいいのよ…

ううううううううん正方形なんだけど、アンティーク味が強すぎる…

この際、シェル型にしてしまえ…! とはさすがになりませんでした。

3.折り戸の取っ手を取り外す
これは実際はウッドテープを貼りながら、取っ手部分にさしかかった時に外しました(笑)
普段から使っている扉の場合、先に取っ手を取ってしまうと作業が数日に及んだ時に「取っ手がなくて開けられない!」という事態になるので、下準備といいつつも直前に行うことをオススメします。

よく見ると、ウッドテープの向こうに元の穴が見え隠れしていますが、目立たないしOK!(笑)

我が家の場合は、取っ手をゴールドにしたかったのでIKEAでこちらを購入。
元の取っ手よりも長かったため、ふすまに穴を一つ追加で開けて設置しました。

4.ガイドの作成

ウッドテープを貼る前の最後の重要な準備として、貼る位置のガイドとなるものを作成しましょう。

我が家でもそうでしたが、既存のドアの横幅を等間隔に割って均等に貼りたい場合、ウッドテープ同士の隙間が「0.722222222…mm」などの割り切れない、細かい数字になってしまうことがあります。
その場合、例え0.722222222…mm幅のガイドを1枚作って作業したとしても、ぶっつけ本番1回で正確に、等間隔に貼るのは至難の業。
小さなズレが塵も積もれば山となり、最後の隙間だけ狭くなったり広くなったり、となってしまう恐れがあります。

それを避けるためにオススメなのが、「原寸大で目盛りをふったガイドを紙で作成し、その通りにウッドテープを貼」という方法。
具体的には、いらないノートをつなぎ合わせたりしてドアの横幅に足りる長さの紙を用意し、「0.722222222…mmの隙間で幅2cmのテープを貼っていく」時の基準となるラインを全て書いていくのです。
するとこの紙の時点で、最後の隙間が狭くなった、広くなった、というズレがチェック可能。
もう気持~ち隙間をせばめよう、と修正をしたうえで、ズレのないガイドが作れます。

やってみるとかなり手間のかかる作業ですが、ウッドテープを和紙に貼ってしまってからズレが分かり、また剝がして和紙がビリビリに破ける…という悪夢を考えれば、お安い御用ですよね(笑)

ちなみに、このガイドをマスキングテープで同時に2本作成すれば、直接ドアに貼り付けられてこの後の作業がスムーズなので、ぜひやってみてください!
※こちらの定規付きのマスキングテープを使えば、相当作業が楽だと思います…!

5.貼る

ここまできて、ようやくウッドテープを貼る作業に入れます…!

まずは先ほど作ったガイドを、ドアの上端と下端に貼り付けます。
あとはガイドに従いながら、ウッドテープがピンと張っているか確認しつつ貼っていくのみ。

かんなでやすりがけした木枠の上から、折れ戸の繋ぎ部分にウッドテープを貼っている様子。
貼った後にカッターで不要な部分を切り取り、木目に沿ってかんながけしてから、やすりで仕上げました。

【失敗しないポイント】
私はウッドテープを貼りだした序盤、「自然素材だし、もしかしたら少し曲がっているかも?目視で真っすぐが確認しないと心配…」と思い、ガイドには従いつつもガイドからガイドまでの間の部分は少し操作しながら貼っていました。
するとなんということでしょう、、端に辿り着いたときに、真っすぐにと思って操作していた部分が全てわずかに弧を描いていたことが発覚(´;ω;`)
自分の目視よりも、「ウッドテープの真っすぐさを信じ、ピーンと張った状態で操作せずに貼る」ことを強くオススメします。

左端の一本だけ、隙間が広めなのが分かるでしょうか?近くで見ると一目瞭然ですが、この距離だと分かりにくいのがせめてもの救いでした…

6.圧着・やすりがけ

ウッドテープを全て貼れたら、ローラーや平らな道具を使い、テープが浮いている部分がないよう圧着します
ウッドテープは粘着は強いですが、一度しっかり貼り付いていない部分は浮いていることもあるので、意外に重要な作業です。

右側はウッドテープを信じて貼ったので、綺麗に真っすぐ貼れています!

最後に、全体にやすりがけを行います。
本物の木材を使用した天然のウッドテープだからこそ、テープの端のささくれもガッツリあり、そのままにしておくと日常生活のなかで手に突き刺さってしまう心配があります。
表面を滑らかにするだけでなく、ウッドテープの端部分が飛び出していないかも目視で確認しつつ、丁寧にやすりがけすると良いでしょう。

7.押し入れの枠を塗装する

順番は逆でも良いのですが、私はウッドテープを貼り切ってから押し入れ本体の枠の塗装を行いました。

別部屋で使ったペンキの残りですが、使用したのはこちらの「イマジンウォールペイント」というペンキの、「落ち着いた時間」という薄っすらピンクがかったホワイト
0.5Lで、別部屋の腰壁一面+寝室の押し入れ木枠まで十分に足りました!

まずはマスカーテープを使って、養生からスタート。

中身を出すのは面倒だったので、そのままカバー(笑)

まずは、木枠の両側やウッドテープを貼った部分をしっかりマスキングテープで養生。

そのうえで、マスカーテープで広い面積をカバー。

気になる部分をちょこちょこと塗り足しながら、合わせて3度塗り程度しました。

ペンキが足りるかわからなかったため、普段扉を閉めている時に見えない部分は除いてペイント!

8.完成

天袋の表面にも、縦のラインがそろうようにウッドテープを貼り、養生を外したら、、
これでようやく完成です・・・!

いかがでしょうか?

初挑戦でイメージ通りにいかず、不完全なところもありましたが、それでもかなり雰囲気が明るく開放的に変わり、古臭い和っぽさが消えてなくなったのでは!と思います。

他のやり方

最後に、私がドアリメイクのアイデアを探す中で見つけた、別のやり方も参考までにご紹介していきます!

見た目的にはこっちが良かった、これができたら最高だけど…とは思いつつ、ものすごく予算がかかりそうだったり、材料が揃えづらかったり、作業の難易度が高そうだったりで断念したもの。
私ならやれる…!と思う方は、ぜひ挑戦してみていただけたらと思います!

扉の作成・総取り替えが必要な方法

実は最初目指していたのは、下の写真のようなデザインでした。
上部は薄いラタンやジュートのような素材を使い、少し空気も通るようにして、開放的で質感のある雰囲気にしたかったのですが、、、
ドアをぶち抜いて穴を開ける作業が大工事になりそうだったこと、下部の板部分を現状を活用しながら綺麗に作れるイメージが湧かなかったこと、上部の素材が値が張りあまりいい商品も見つけられなかったこと、等で断念・・・

https://www.pinterest.jp/pin/703054191835619248/ から引用
https://www.pinterest.jp/pin/703054191865731129/ から引用

他には、こんなデザインもいいな~と思ってピンタレストでピンしていました!

https://www.pinterest.jp/pin/703054191835619238/ から引用
https://www.pinterest.jp/pin/703054191835619176/ から引用
https://www.pinterest.jp/pin/205828645462935880/ から引用

ただ、板を全面に貼るというのが大工事になりそうだったこと、ペンキで塗りつぶすとせっかくのふすまの調湿効果がゼロになり空気がこもりそうだったこと、またどこでいくらで材料が買えるか見当がつきづらかったこと等の理由で、我が家では見送りとなりました。

ブラックのマスキングテープを下地に貼る方法

Instagramで人気があり、多くの人が取り入れている方法が、背景にブラックのマスキングテープを貼ったうえでウッドテープを貼る、という方法。
私自身、最初のアイデアの出どころはこちらの方法の投稿でした!

ただたしかにお洒落なのですが、私のイメージよりも全体的に暗くなり、開放感というよりかっこいい感じになりそうで、海外の白地に木材の実例写真も参考にしながらどうするか検討。
結果、元の和紙に直接ウッドテープを貼る、という方法にしました。
※単純に、ブラックのマスキングテープ代をかけずにやりたかったのもあります(笑)

ウッドテープ同士の隙間をせまめにしたので和紙のダサい黄色っぽさも抑えられ、明るさと開放感も演出できたので、私的には大満足の仕上がりとなりました!

まとめ

以上、どうにも良いリメイク方法が見つからず2年間放置していた元押し入れのふすまクローゼットドアの、リメイク実例についてお伝えしました!

この形のドアに限らず、普通のふすまや開き戸、引き戸など、できるだけ手をかけずにコスパ良く素敵にリメイクしたい…!という場所に、幅広く汎用可能な方法だと思います。
ぜひ、私の失敗を踏まえたポイントも参考にしていただきながら、皆さんのお家をまた一つ素敵に変えるのに役立ててもらえたら嬉しいです。

ほかにも、DIYの記事を色々と書いていますのでぜひご覧ください!

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